「WealthNavi(ウェルスナビ)で投資をしてみたいけど、手数料って実際どの位かかるんだろ?」
「手数料が他と比べて高いのかどうか知りたい」
そんな疑問をお持ちならこの記事で解決できます。
100万円投資した時の毎月の手数料の金額や計算方法、そしていつ支払われるのかを解説します。
目次
ウェルスナビで100万円を運用した時の手数料は?高い?
後で説明しますが、ウェルスナビでは年間で1.00%~1.14%(税別)の手数料がかかります。
ここでは100万円を運用したときに手数料の実際の額はどうなるのかを計算してみます。計算を簡単にするために年間手数料が1.00%として計算します。
ウェルスナビの手数料の計算方法
ウェルスナビでは毎日手数料を計算し、それを1ヶ月分合算した金額を毎月払うことになります。
(計算日の評価額)×(ウェルスナビの手数料%)÷365÷100×1.08
最後に1.08をかけているのは消費税をプラスするためです。
ですのである日の評価額が100万円だった場合、その日の手数料は
1,000,000×1÷365÷100×1.08=29.589・・・円
となります。
これらを1か月分合算して、小数点以下は切り捨てます。
100万円の投資で月1000円以下の手数料が高いか低いかを判断することになります。これは後ほど解説します。
ウェルスナビの手数料はいつどこから支払われるの?
1か月分合算した手数料は、翌月の1日のタイミングでウェルスナビの口座の現金部分から差し引かれます。(休日の場合は翌営業日)
ですので投資金額が大きくなればなるほど現金部分は大きくなります。
ウェルスナビの手数料は高い?いや、実質はかなり安いぞ
ウェルスナビの手数料を他のロボアドバイザーと比較
ウェルスナビ | THEO (テオ) |
Folio (おまかせ投資) |
楽ラップ | |
利用手数料 | 1%(税抜) 3000万円を超える部分は0.50% |
固定報酬型の場合 0.702%(税込) |
||
ETF手数料 | 0.10-0.14% (税抜) |
非公開 | 最大0.288%(税込) | |
投資信託を 売却した時の 手数料 |
なし | なし | 最大0.3%(税込) | |
割引 | 長期割で 最大0.1%(税抜) |
なし | なし | |
合計年率 | 1.00-1.14%(税抜) | 1.0%以上(税抜) | 約1%(税込) |
他のロボアドバイザーと比較しても同じくらいなので高いわけではないですね。
手数料1%の差でどれくらい運用実績に差が出るかを紹介
100万円の元本を年率2%で運用する場合と年率8%で運用する場合について計算してみます。(積立投資はしない場合で計算します)
手数料が1%差し引かれると、年率2%⇒1%に下がります。同様に年率8%の方は年率7%に下がりますね。(ここでは計算を分かりやすくしています。)
年利 | 元本 | 30年後 |
1% | 100万円 | 134万円 |
2% | 100万円 | 181万円 |
7% | 100万円 | 761万円 |
8% | 100万円 | 1006万円 |
年率2%で運用した場合、30年後には本来181万円になっている所が、134万円になります。
同様に年率8%で運用した場合、30年後には本来1006万円になっている所が、761万円になります。
これを見ると大きな差がでるのでウェルスナビの手数料は高いという噂が流れるんだと思います。
ただ30年も放置ですからね。その間ウェルスナビでは色々なことをやってくれているので、これを自分でやるとしたらかなり大変です。(ウェルスナビのメリットの項目を参照)
ウェルスナビ独自の機能Detaxがあるので実質手数料はもっと安い
Detaxとはウェルスナビだけにある優れた機能です。
配当金の受け取りやリバランス時の売却による利益の実現によって税負担が生じると、運用額が減少することで投資効率の低下をまねく恐れがあります。ポートフォリオの中に未実現の損失がある銘柄があれば、同数量の売買を行うことにより損金を実現化することで、ポートフォリオの構成を維持したままで税負担を繰り延べられる可能性があります。WealthNavi では一定の条件のもとで、このような取引を自動的に行います。(※)
(※)税負担を必ず繰り延べることを保証するものではありません。
ウェルスナビのホワイトペーパー
売買により利益が出た場合に税負担が生じますが、税金を払う事で運用額が減少し投資効率が下がってしまいます。
それと同額の含み損がある場合には、売却によりそちらの損失も確定させることで税負担を繰り越しさせて投資効率が落ちないようにする機能です。
少し難しいかもしれませんが、これの効果が結構高くてウェルスナビの手数料は実質0.4~0.6%程度になる場合が多いとCEO柴山さんはインタビューで答えています。
これがかなり優れているので、ウェルスナビの手数料は高いというより安いと思います。
ウェルスナビの手数料は何をする時にかかる?
(ウェルスナビ)
ウェルスナビでは上の画像のように、入金の時と運用時に手数料がかかりますが、それ以外は無料です。
入金の場合も銀行振込をすれば銀行での振込手数料がかかりますが、クイック入金や自動積立を利用すれば手数料は必要ありません。
ですので実質、運用時の手数料が必要になると考えておけばOKです。
ウェルスナビでは(ウェルスナビ+投資信託)の手数料がかかる
ウェルスナビ自体の手数料は基本、年間1%です。
投資信託(海外ETF)の手数料は年間0.10-0.14%です。
これらを合わせたものがウェルスナビに支払う手数料になります。
ウェルスナビには手数料の長期割があり最大0.90%まで下がる
WealthNavi(ウェルスナビ)の運用手数料は年間1.00%ですが、長期割があり、最大で0.90%まで下がっていきます。
(ウェルスナビ)
またこれとは別で3000万円以上を入金している人は、3000万円を超える部分の手数料は0.5%になります。
このように長期で利用している人や大金を運用している人には割引制度があります。
そこまで利用していない人は基本的に1%と考えておけば問題ありません。
上場投資信託の手数料が0.10-0.14%
ウェルスナビではETF(上場投資信託)を利用して国際分散投資をしているので、そこにかかる手数料も払う必要があります。
ウェルスナビでは比較的低コストなETFを投資対象にしているので、こちらの手数料は安いです。
ウェルスナビのトータルの手数料は?
2つの手数料を足してみます。
(0.90%~1.00%)+(0.10%~0.14%)=「1.00%~1.14%」
ウェルスナビを利用すると年間でこれくらいの手数料がかかることになります。
まとめ
ウェルスナビでは年間で1.0%-1.14%の手数料がかかりますが、これは他のロボアドバイザーとほぼ同額です。
ただしウェルスナビにはDeTAXという優れた機能があるので、実質手数料は0.4-0.6%程度の手数料になる可能性が高いです。
それを考えるとウェルスナビの手数料はかなり安めだと言えると思います。