トラリピは普通のFXと比べて勝ちやすいと言われていますが、何も知らずに適当な設定をすると失敗してしまう可能性が十分あります。
この記事ではどのような考え方をすると失敗しやすくなるのかを紹介していきます。
目次
トラリピで失敗するパターンと考え方
トラリピで絶対に避けなければいけないのはロスカットです。基本的に長期で運用するという考え方で、少ない利益をコツコツと積み上げていくのがトラリピです。
ですのでトラリピではロスカットを絶対に避けなければいけません。ロスカットされたらトラリピ失敗という事になります。
・レンジ幅を狭く設定したり、トラップの本数を増やしすぎない
・余裕資金を使って全力で買わない
このような考え方でトラリピの設定をしている人はロスカットされる可能性が高く、失敗しやすくなります。どういうことなのかを詳しく見ていきましょう。
レンジ幅を狭く設定したり、トラップの本数を増やしすぎない
人気のAUD/JPYのチャートを見てみましょう。
2016年~現在までのチャートを確認すると72円~91円の幅で動いているので、この範囲をレンジ相場として設定しようと考えます。
そして72円まで下がっても耐えられる範囲で、自分で持っている資金をできる限り使ってトラップの本数を決定したとします。
次のチャートを見てみましょう。
これもAUD/JPYのチャートですが、2002年から現在までのチャートになっています。そして先ほど示したチャートは赤色の部分です。
過去まで遡ってみてみると、56円から109円まで動いていることが分かりますね。であれば今後もその範囲で動く可能性がありますし、場合によってはそれ以上動く可能性があります。
ですので72-91円をレンジ相場と決めてトラリピの設定をした場合、レンジ相場を外れる可能性が十分あり危険という事になります。
マネースクエアでは試算ができるのでやってみました。
72-91円をレンジ相場として、30万円で運用する場合、めいっぱいトラップをしかける(72円でロスカットになるようにしかける)とトラップ本数は24本になります↑(1本当たり1000通貨)。
このような設定で運用をしていると72円を下回った時点でロスカットされてしまうので、非常に危険と言えます。
一方で同じ72-91円のレンジ幅でも、トラップを10本にしておけば、54.75円までロスカットされません↑。(ただし本数を減らすと利益率は悪くなります。)
設定したレンジ幅から外れてしまったら利益は出なくなりますが、ロスカット価格にだいぶ余裕がでるので安全圏と言えます。
持っている資金との相談にはなりますが、レンジの想定幅をできる限り幅広くとってロスカットされないように工夫することが大切です。
できる限り証拠金の量を減らし、うまく設定する方法としてハーフ&ハーフという注文方法があります。
以下を参考にしてみてください。
余裕資金を使って全力で買わない
トラリピは長期運用になるので、お金をおろしたいときにすぐ下せるような物ではありません。
運用に使うお金はしばらく入金したままというのが普通です。
ですので余裕資金で運用することが大事ですが、余裕資金だからといって全力で買うのは危険です。
先ほどの例で説明します。
30万円で運用をしていて、72-91円を想定レンジ幅として設定していたとします。トラップを24本仕掛けて入れば、72円まで下がった時にロスカットされるんでしたよね。
全力買いをしていたのであれば、ロスカットされるのを見ているしかできないわけですが、手元に資金を30万円残していたとしたらどうでしょう。
その30万円を入金すると、資金はトータルで60万円になるので、59.68円まで耐えることができるようになります↑。
このように、余裕資金を全て使ってトラリピをやるのではなく、一部は残しておいて、いざというときに入金できる体制を整えておくことが大切です。
利益を増やしたいと思う野望が危険!失敗へ転げ落ちる
想定レンジ幅を狭くして、トラップ本数を増やして全力買いをすれば利益は出やすくなります。
なかなか利益が出ない場合はそれをやってしまいたくなるものですが、その気持ちが非常に危険なんですね。
相場は想定外なことが起きます。大丈夫だろうという気持ちが失敗へつながってしまうんですね。
トラリピで成功するにはどんな状況になってもロスカットされないようにしておくことです。
トラリピで失敗する人のパターンは、利益を増やしたいという野望が強すぎる場合ですので要注意してくださいね。
トラリピで含み損を抱えるのは失敗ではない
トラリピをやり始めたばかりの人は含み損に驚くと思います。
赤丸の所を見てください。この時点では3つの買いポジションを持っており、しかも購入した時よりも価格が下がっていますね。
だからこの時点では大きな含み損を抱えています。
マイナス数万円とかになると、不安になるんですよね。でもこれはトラリピでは必要なことなんです。
上の図を見てもらえばわかると思いますが、含み損を抱えてから利益を吐き出し、また含み損を抱えるという流れを繰り返していきます。
でも驚いて嫌になって損切してしまう人が出てくるんですよね。そうなると失敗という事になります。
これは2019年5月時点の僕の口座状況ですが、-47,256円の含み損を抱えていますね。でも全然問題ありません。
それだけポジションを沢山持っているという事なので、今後利益になってくれます。
トラリピには含み損はつきものだという事はしっかり理解しておいて下さい。
まとめ
トラリピで成功する秘訣は利益を追求しすぎない事、そしてできる限り安全サイドで考えて、いざというときに備えておく事です。
また仕組みをしっかり理解して、含み損はあるものだと理解しておくことが大切です。