会社の従業員(被雇用者)が支払う健康保険は給料天引きですので、クレジットカードで支払うことはできません。
一方で自営業や個人事業主の方などが加入する「国民健康保険」はクレジットカードでの支払いが可能です。
ただし手数料を取られるなどの注意点もあります。
この記事ではクレジットカードを利用して健康保険料を支払う方法と、注意点、そして手数料で損をせずクレカポイントをゲットする方法などを解説していきます。
また会社を辞めた後に一定期間入れる「任意継続」も間接的にクレジットカードでの支払いが可能ですので紹介します。
目次
国民健康保険をクレジットカードで支払うデメリットと注意点
ここでは国民健康保険をクレジットカードで直接支払う場合について解説します。
nanaco経由でクレジットカード払いをする場合については後程解説します。
手数料を取られるので還元率1%以上のクレカじゃないと損をする
家で24時間クレジットカードで支払いができるのは非常に便利なのですが、その代わりに1%程度の手数料を取られます。手数料は自治体によって多少異なります。
【北海道小樽市】
納付金額 | 納税者手数料 |
~5,000円 | 54円(税込み) |
5,001~10,000円 | 108円(税込み) |
10,001~15,000円 | 162円(税込み) |
15,001~20,000円 | 216円(税込み) |
20,001~25,000円 | 270円(税込み) |
以降、納付金額が5,000円増えるごとに、手数料が加算されます。 |
【東京都江東区】
納付金額 | 納税者手数料 |
~10,000円 | 54円(税込み) |
10,001~20,000円 | 162円(税込み) |
20,001~30,000円 | 270円(税込み) |
30,001~40,000円 | 378円(税込み) |
40,001~50,000円 | 486円(税込み) |
以降10,000円増える毎に108円(税込み)ずつ加算 |
ですので還元率1%以上あるクレジットカードで決済しないと損をしてしまうことになりますね。
これが一番のデメリットです。
楽さという意味ではクレカ払いは最も良いんですけどね。
コンビニで支払えないので領収書は発行されない
国民健康保険はクレジットカードで支払う場合、コンビニや金融機関で支払うことはできません。
Yahoo!公金支払いというWEBサイトを利用することになります。
WEB上で完結してしまうので、領収書が発行されないんですよね。確定申告の時の社会保険料控除には領収書は必要ありませんが、他の理由で必要になる場合は、クレジットカード払いは避けた方が良いでしょう。
対応していない自治体がある
国民健康保険のクレジットカード払いできる自治体は少しずつ増えていますが、まだまだ対応していない自治体も多いんですね。
その場合はクレジットカードで支払うことができません。ただしnanacoを利用して間接的に支払うことは可能です。むしろそちらの方が手数料を取られずお得なので試してみてください。
国民健康保険をクレジットカードで支払うメリット
クレジットカードのポイントやマイルが貯まる
クレジットカードを利用するので還元率のあるカードであれば、それだけポイントやマイルが貯まります。
ただ先ほどお伝えしたように、手数料も取られますので、還元率が高くないと損をしてしまいます。
Tポイントを使用できる
国民健康保険でクレカを使用する場合Yahoo!公金支払いというサイトで支払いをするのですが、そこではTポイントを使うことができます。
期間固定Tポイントも利用できるので、貯まっていて使い道に困っているなら利用価値大です。
分割払いやリボ払いにできる
家計が苦しい場合、支払いを遅らせたい場合もあるでしょう。クレジットカードを利用した場合、分割払いやリボ払いにもできます。
後々苦しくならないようにしなければいけませんが、一時的に何とかしたい場合はクレカを利用するメリットがあります。
国民健康保険をクレジットカードで支払う方法
クレカで支払える自治体かチェックしよう
国民健康保険を支払うサイトはYahoo!公金支払いです。国民健康保険のページに移動し、あなたが住んでいる自治体があるかどうか確認してください。
クレジットカード払いに必要なもの
・国民健康保険の払い込み用紙
・クレジットカード
クレジットカードで国民健康保険料を支払う手続き
Yahoo!公金支払いの国民健康保険のページからあなたの住んでいる自治体に進んでください。
YahooにログインしておくとTポイントを使用できます。
書かれている内容をしっかり読んで同意します。手数料などもここに書かれています。
次に以下の情報を間違えないように入力してください。納付番号と確認番号は国民健康保険の払い込み用紙に書かれています。
・納付番号
・確認番号
・クレジットカード情報(カード番号/有効期限/セキュリティ番号)
・使用するTポイント数
確認画面を経た後、最終決定をして支払いが完了します。
国民健康保険料の支払いはnanaco経由でクレジットカード払いにするのが最も得
nanacoはセブンイレブンやイトーヨーカドーなどセブンアイホールディングス系の店舗で使用できる電子マネーです。
なぜnanaco経由のクレジットカード払いが得なのか
ここまで解説してきた内容は、国民健康保険をクレジットカードで直接支払う方法です。
この方法だと手数料を取られてしまうのですが、nanacoを利用して間接的にクレジットカードを利用すると手数料を取られることなくクレジットカードのポイントをゲットすることができます。
「クレジットカードでnanacoにチャージ」⇒「セブンイレブンでnanacoを利用して国民健康保険を支払う」という流れです。
国民健康保険の支払いでnanacoポイントを貯める事はできませんが、クレジットカードのポイントは貯まりますよ。
詳しいやり方は以下で解説しています。
ただし、事前の準備が必要なので少し手間がかかります。
でも年間の支払い額が20万円であれば、還元率0.5%のカードを利用しても1000ポイントたまります。毎年の事なので、節約したいならやっておくに越したことはないですよ。
セブンイレブンでは30万円を超える支払いはできない
セブンイレブンだけではなくコンビニ全部ですが、30万円を超える支払いはできません。
また1度の支払いでnanacoで支払えるのは25万円までです。ですので1回の支払いはそれ以下に抑えたほうが良いです。
nanacoをまだ持っていない人は発行手数料300円を払わず、無料で作る方法がありますので、以下を参考にしてください。
nanacoで任意継続も支払える
会社を辞めた後、2年間など一定期間もとの会社の健康保険に入ることができるのが任意継続です。
この任意継続では前の会社から払い込み用紙が送られてきます。
コンビニで支払うためのバーコード付きの物であれば、セブンイレブンで支払うことができるのでnanacoを利用できるんですね。
その場合も、クレカのポイントを貯める事ができます。
nanacoならそれ以外の税金や公共料金も支払える
nanacoを利用すれば、国民健康保険だけじゃなく、以下のものも手数料無料で支払えます。
これを全部nanacoで支払えば、クレジットカードのポイントがかなり貯まりますよね。
これからは全部nanaco経由で支払ってみるのも手ですよ。節約にはお勧めです。
国民健康保険を安くするその他の方法
国民健康保険は、以下の前納をすることができます。
・4月分から翌年3月分までの12ヶ月
・4月分から9月分、10月分から翌年3月分までの6ヶ月
全ての地域ではありませんが、この前納により約1%程度の割引がある地域があります。
年間40万円の支払いであれば、4000円ですから結構大きいですよね。
前納により割引がある地域であれば、これを利用するのも手です。前納は口座振替ではなく、コンビニや金融機関での支払いになります。
コンビニでは30万円を超える支払いはできませんので、超えないように6ヶ月分の前納にするなど工夫してください。
まとめ
国民健康保険のクレジットカード払いは楽で利便性が高いですが、手数料がかかるのがネックですね。
一方でnanaco経由でクレジットカード払いにする方法は、一番還元率が高くなります。その代わり少し準備が必要なので手間がかかりますね。
どちらか好きな方で納付してみてください。