nanaco(ナナコ)で税金や公共料金を支払うとお得という話を聞いたことがあると思いますが、間違えやすい注意点が何個かあります。
・税金や公共料金はnanacoポイントの対象外
・貰えるのはnanacoにクレカチャージした場合のクレカポイント
・nanacoにチャージしてもポイントが付かないクレカが多い
・nanacoカード発行後、クレカチャージできるまでに2週間程度かかる
・nanacoにクレカチャージした場合、残高確認が必要
これらを解説していきますね。
また間違えない正しいやり方も解説します。その通りにやればできますので参考にしてみてください。
目次
nanacoカードで税金や公共料金を支払う場合にお得なのはクレカのポイント
税金や公共料金の支払いはnanacoポイントの対象外
セブンイレブンに行ってnanacoカードで税金や公共料金の支払いをしようとすると、「税金や公共料金の支払いはnanacoポイントの対象外です。」と言われる場合があります。
これは店員さんの間違いではなく、本当にnanacoポイントの対象外なんですよね。
理由を解説しますね。
nanacoでポイントが貯まるのは以下の2パターンです。
・nanacoにクレジットカードチャージしたときにクレカのポイントが貯まる
・nanacoで支払いをしたときに0.5%分のnanacoポイントが貯まる(2019年7月から1%⇒0.5%に変更された)
この内、税金や公共料金で支払うときにはnanacoポイントの方は対象外になります。
nanacoにクレカチャージする時に貰えるポイント分がお得
税金や公共料金の支払いをnanacoでするとお得というのは、nanacoにクレジットカードチャージしたときのクレカのポイント分が貰えるからという理由なんですよね。
ですので現金チャージした場合には全くポイントが付かないのでお得ではありません。
クレカ分のポイントしか貰えないのであれば、そんなに得じゃないと思う人もいるかもしれませんが、税金や公共料金は高額な場合が多いので、実は結構ポイントが貯まるんですよね。
口座振替にしていたり、現金払いにしていたりする人はこのポイント分を損していることになるので、節約したい人はnanaco払いにする方がお得ですよ。
最近はネット上で税金を支払えるサイトがあったりしますが、基本的に手数料がかかるのでnanacoの方がお得です。
nanacoにチャージしてもポイントが付かないクレカが多い
nanacoチャージでポイントが貯まらないクレジットカード
nanacoにクレジットカードチャージできるクレカは沢山ありますが、その多くはポイントが付きません。
代表的なところでいうと楽天カードです。楽天カードを利用している人は多いと思いますが、nanacoへのチャージはポイント還元の対象外となりました。
以下、nanacoにチャージしてもポイントが付かないクレカの代表的な物です。
・ライフカード
・リクルートカードプラス
・セブンカード(セブンカード・プラスはポイントが貯まります)
・アメックス(AMEX)
・楽天カード
・ANAカード
・ECナビカードプラス
・dカード
・P-one wizカード
・LINE PAYカード
・Kyash
ココに掲載されていなくても、ポイントが貯まらないクレカは沢山あります。
ですので、次に紹介する「ポイントの貯まるクレカ」の方を参考にしてください。
nanacoチャージでポイントが貯まるクレジットカード
リクルートカード(1.2% 上限3万円/月まで)
・還元率が1.2%、ただし月3万円までの利用がポイント対象
・2枚持ちが可能なので月6万円までを対象にできる
・年会費無料
リクルートカードはnanacoチャージで一番ポイントが貯まるクレカです。このカードが一番のおすすめです。
以前はいくらでも使えていたのですが、現在は電子マネーへのチャージは月3万円までしかポイント還元の対象ではありません。
ただしリクルートカードは以下の条件で2枚持ちが可能です。
・JCB+VISA
・JCB+MasterCard
税金はもっと高額な場合がありますので、毎月チャージしてためておくか、他のカードと併用して支払うなどすれば多くの還元を受けることができます。
1.2%だと10万円の支払いで1200円分のポイントになるので、非常にお得ですね。
セブンカード・プラス(0.5%)
・ポイント還元率0.5%
・nanacoと繋がっている
・オートチャージが可能、1枚のnanacoで13万円まで支払いできる
・ポイント還元はnanacoポイントで
・年会費無料(2019年7月以降に作成すれば無料です)
nanacoへのクレカチャージは色々なカードで改悪が続いていました。楽天カードを筆頭にその他のカードも対象外になったり還元率が下がったりしています。
ですので複数カードを持っておいて、いざという時に備えている人が多いと思うのですが、このセブンカード・プラスはnanacoと繋がっているクレカです。
ですので改悪されるとしても、一番最後までクレカチャージでポイントが付くカードではないかと思われます。
また通常のクレカだと1枚のnanacoカードで10万円までの支払いしかできませんが、セブンカード・プラスはnanacoへのオートチャージに対応している事で13万円までの支払いが可能です。
複数枚のnanacoカードを利用すればもっと高額な金額を支払うことは可能ですが、1枚で多く支払えるのは1つのメリットですね。
さらにセブンカード・プラスはnanacoと繋がっているので、貰えるクレカポイントはnanacoポイントとしてもらえます。ですのでポイントが分散せず次にnanacoで使えるというのも魅力ですね。
2020年1月から年会費が無料になります。初年度は元から無料なので、現在作成すればずっと無料になります。
Yahoo!Japanカード(0.5%)
・ポイント還元率0.5% (通常の支払いでは1%)
・PayPayで利用するとお得
・年会費無料
ヤフーカードは通常1%の還元率があり、Tポイントで還元される便利なクレジットカードです。
nanacoへのチャージでは0.5%の還元となりますが、普段からTポイントを活用している人にはお得で使いやすいカードです。
また常時還元率3%もあるスマホ決済PayPayではYahoo!Japanカードでチャージするとお得な特典があります。(キャンペーン時に当たりやすくなったり、還元率が高くなったりします。)
nanaco用のクレカは複数枚用意しておくほうが安心
リクルートカードが一番お得ですが、2枚持ちでも月6万円までが還元の対象です。
自動車税や固定資産税などが重なった場合、月6万円だと支払うのがむずかしくなりますよね。
還元率0.5%とはいえ、個人事業主の人だと税金など結構支払います。100万円の支払いで5000円の還元ですからね。
普通の支払い方では貰えなかったものが貰えるのは大きいですよ。ちりも積もれば山となります。
また先ほど少しお話しましたが、nanacoへのクレカチャージは条件が悪化している傾向にあります。
1枚しか持っていない場合、そのカードの条件が改悪されると痛い思いをしますよね。そういう意味もあって2枚は持っておくのが安心だと思います。
nanacoにクレジットカードチャージをする方法
それではクレジットカードを使ってnanacoカードにチャージをする方法を見ていきましょう。初めにいくつか設定が必要になります。
まずはnanacoでポイントが付くクレカを発行しておこう
以下のカードを持っていない人は発行しておきましょう。
先ほど説明しましたように、これらじゃないとnanacoへのチャージでポイントが付きません。
・リクルートカード
・セブンカード・プラス
・Yahoo!Japanカード
nanacoカードを持っていない人は発行しておく
セブンイレブンやイトーヨーカドーの店舗に行けば、nanacoカードを作ることができます。
手数料が300円かかってしまいますが、それが嫌な場合は8のつく日にイトーヨーカドーで作成することで無料になります。
またセブンカード・プラスはnanacoと一体型になっているので、セブンカード・プラスを申込むとnanacoの発行手数料は必要ありません。
nanacoカードと同じような物でnanacoモバイルというものもあります。スマホアプリでnanacoカードと同様に使えますが、これへの登録も無料でできます。ただしAndroidのおサイフケータイを持っている人しか使えません。
ちなみにですが、以下のnanacoはクレカチャージでポイントが付かないので注意してください。
・nanaco付きのクロネコメンバーズカード
・nanaco付き株主カード
nanacoカードを発行してもすぐにクレカチャージできない
nanacoを発行したあと、以下の期間が経過しないとクレカチャージはできません。
nanacoカードの場合:入会日から10日後
nanacoモバイルの場合:入会日から4日後
クレジットカードを発行している間にこれくらいの時間はかかりますので、クレカの申し込みと同時くらいにnanacoカードも発行しておけばOKです。
クレジットカードの本人認証をする
セキュリティの関係で、本人認証をする必要があります。これをすることで不正利用を防げる可能性が高くなります。
やり方は「クレカ名+本人認証」で検索すると出てきます。
ここではnanacoチャージでポイントが貯まるクレカの本人認証サービスへのリンクを掲載しておきます。
nanacoにクレジットカードの事前登録をする
nanaco会員メニューにアクセスし、クレジットカードの事前登録をします。
nanacoカードに書かれている番号でログインができます。
流れに沿ってやれば登録できますが、分からない点がある人は、以下のページをご確認ください。
ちなみにですが、先ほど説明しましたように、nanacoカードを発行してから10日以上たたないとクレカの登録はできません。
また本人認証をしていないクレカも登録できませんので、当ページに書かれている流れに沿ってやってください。
クレカの事前登録をした後24時間待つ必要あり
これがちょっと面倒なんですが、クレジットカードの事前登録を済ませた後24時間待たないとクレカチャージができません。
待つしかないので24時間は待ちましょう。
nanaco会員メニューからクレジットカードでチャージする
ここまで来たらようやくnanacoにクレジットカードでチャージできます。
一度やっておけば、あとはこれ以降の操作だけなので楽になりますね。
先ほどのnanaco会員メニューにアクセスしログインします。
やり方はnanacoの公式ページで詳しく解説されています。
一度にチャージできる金額は3万円までです。上限の5万円までチャージしたい場合は、2回に分けて、1回目3万円、2回目2万円をチャージしてください。
クレジットカードでチャージした場合は残高確認を忘れず行う
少しわかりにくいですが、nanacoには以下の2つがあります。
・カード内残高(5万円まで)
・センターお預かり分(5万円まで)
この内、nanacoカードですぐに使えるのはカード内残高です。
クレジットカードでnanacoにチャージした場合、センターお預かり分としてチャージされますので、すぐに使うことはできません。
セブンイレブンのレジやセブン銀行ATMで残高確認をすることによって「センターお預かり分」が「カード内残高」に移行します。一度に移行できるのは3万円までです。
ですのでこの作業をやらないとnanacoカードで利用できないんですね。
忘れずやっておきましょう。
以下のページはnanacoにチャージする時の流れですが、残高確認までの流れも分かりますので参考にしてみてください。
「電子マネーチャージ」⇒「nanacoを読み取り部にセット」⇒「残高確認」の流れになります。
nanacoカードで税金や公共料金の支払いをする
ここまでの作業をやっていれば、あとは支払うだけなので簡単です。
nanacoで支払うことができる税金や公共料金
納付書にバーコードがついているものはnanacoで支払いが可能です。
・国民年金
・国民健康保険料
・固定資産税
・所得税
・住民税
・軽自動車税
・自動車税
・ガス
・水道
・電気
これらでもバーコードがついていないものは、コンビニでの支払い上限を超えているか、対応していない自治体という事になります。
またガスや電気料金はクレジットカード払いに対応している所が多いです。例えば東京電力、中部電力、関西電力、東京ガス、東邦ガス、大阪ガスなど。
この場合はわざわざnanacoを通して支払うより、普通にコンビニでクレカで支払う方が楽です。
水道料金によっては自治体によって違うので、クレカでの支払いに対応しているのか聞いてみるのが良いですね。
それ以外のものは基本的にコンビニではクレジットカードで支払うことができないので、nanacoでの支払いがお得になります。
納付用紙をレジに出してnanacoで支払う
バーコード付きの納付用紙(自動車税や固定資産税など)をセブンイレブンのレジに持っていき、「nanacoで」と伝えます。
決済端末にnanacoカードを近づければ決済が完了します。
nanacoには1枚につき10万円までチャージできる
nanacoカードには以下の2つがあると言いましたが、両方あわせて10万円をチャージしておくことが可能です。
・カード内残高(5万円まで)
・センターお預かり分(5万円まで)
5万円以上の支払いをするときにはこちらのやり方でチャージしておきましょう。ただしチャージには2日かかります。
【1日目】
1、nanacoにクレカから3万円チャージする(1回で最大3万円までしかチャージできない)
2、nanacoにクレカから2万円チャージする
3、セブン銀行で残高確認を行い、センターお預かり分から5万円分をカード内残高に移行しておく
【2日目】
4、nanacoにクレカから3万円チャージする
5、nanacoにクレカから2万円チャージする
6、レジで支払いをする(5万円分)
7、レジで残高確認をしてもらい29999円をカード内残高に移行する(レジでの残高確認は1回で29999円までしか移動できない)
8、まだ足りない場合はもう一度レジで残高確認をしてもらい残りをカード内残高に移行する
9、残りの金額を支払う
10、まだ足りない場合は、別のnanacoカードか現金で支払う
セブンカード・プラスなら1枚で13万円まで支払いが可能
セブンカード・プラスはオートチャージに対応しています。
オートチャージとはカード内残高が一定の金額以下になった場合に、設定していた金額を自動でチャージしてくれる機能です。
ただし条件があります。
現在カード内に5000円残っていて、3000円以下になったら5000円を追加するという設定にしていたとします。
・4000円の支払い⇒残り1000円になるので、5000円が追加され6000円の残高になる。
・6000円の支払い⇒オートチャージを利用すると残高10000円にできるので支払うことができ、残高4000円になる。
・12000円の支払い⇒オートチャージを利用しても残高10000円なので支払うことができない。
このようにオートチャージは一度に連続して行われず、1回のみです。それで支払うことができない場合には決済ができません。
次ですが、センター預かり分がある場合には少し違ってきます。
先ほどと同じ設定で、センター預かり分が6000円あったとしましょう。
・12000円の支払い⇒残高とセンター預かり分を合わせて11000円ですが、オートチャージも利用すれば16000円になるので支払えて、残高は4000円になる。
・17000円の支払い⇒残高とセンター預かり分とオートチャージ1回分を合わせても16000円しかないので支払えない。
このようなルールがあります。
オートチャージは最大3万円を設定できるので、カード内残高を5万円、センター預かり分を5万円にしておけば、あわせて13万円まで支払うことが可能です。
nanacoカードは複数枚使用できるが1回の支払い上限は25万円
nanacoカードを複数枚使用して大きな金額を支払うことが可能なので、複数枚利用している人も多いですね。
でも最大で25万円を超える支払いはnanacoではできませんので、注意してください。
もしそれよりも大きな金額の場合は、税務署などに相談して納付書を分割してもらうようにしましょう。
場合によっては対応してくれない自治体もあるかもしれませんが、説明すればやってくれる所は多いですよ。
まとめ
税金や公共料金を安くする方法はほぼないので、nanacoでの税金・公共料金の支払いは非常にお得です。
ただし結構落とし穴があるんですよね。初めて利用する人が勘違いしたり間違えたりしないように情報をまとめました。
nanacoのクレカチャージに関しては情報が変更されることがありますので、分かり次第このページも更新していきます。
ブクマしておいていただけると助かります。