ガソリンスタンドで使える電子マネー・スマホ決済・クレジットカードって複雑で良く分からないですよね。
基本的にガソリンの価格が一番安いのは現金会員ですが、現金会員カードを発行してもらった上で、そのガソリンスタンド1か所でしか現金会員価格にはなりません。また現金会員がないガソリンスタンドもあります。
そう考えると色々な場所で給油する場合、現金以外の節約手段があったほうが良いですよね。
ここでは現金会員以外でお得な電子マネー、スマホ決済、クレカの情報をまとめます。
目次
エッソ・モービル・ゼネラルはENEOSに統一(2019年7月)
エッソ、モービル、ゼネラルは合わせると全国で3000店舗以上あったので、見かけた人も多いと思いますが、これらは全てENEOS(エネオス)に統一されました。
これによりENEOSは全国で13000店舗を超え、シェア率45%を超えました。
電子マネー、スマホ決済、クレジットカードをガソリンスタンドで使用して節約する場合、ガソリンスタンドのブランドは固定したほうが良いです。
あちこちで使いやすい事を考えればENEOSを利用していくのが良いかもしれませんね。
また出光と昭和シェルも経営統合し、昭和シェルは出光の子会社となりました。ただし出光と昭和シェルのブランドはしばらく共に残るようです。
ちなみにですが出光、昭和シェル、コスモ石油のシェア率はいずれも大体10%程度になっています。
ガソリンスタンドで使える電子マネーまとめ
iD | QUICPay | nanaco | WAON | 楽天Edy | 交通系 | |
ENEOS | ○ | ○ | ○ | – | ○ | ○ |
出光 | ○ | ○ | – | – | ○ | ○ |
コスモ石油 | ○ | ○ | – | ○ | – | – |
昭和シェル | ○ | ○ | – | – | – | – |
還元 | – | – | 1P/1L | 1P/200円 | 1P/200円 | – |
(一部対象外の店舗もあります)
どのガソリンスタンドを使うかによって、どの電子マネーを使うのかを選ぶ必要があります。逆に使いたい電子マネーが決まっているのであれば、それに対応したガソリンスタンドを選ばなければいけませんね。
上の表に書いている「還元」はクレジットカードからのチャージ時のポイントは無視しています。単純にガソリンスタンドで利用した場合に、どれだけポイントが貰えるかを表示しました。
還元率の良い電子マネーはどれ?
還元率で言うならnanacoが良いと思います。1Lあたり1P貰えますし、nanacoにチャージする時にもクレカを利用すれば、クレカのポイントも貯まります。
リクルートカード | 1.2%(月3万円チャージまでが上限) |
Yahoo! JAPANカード | 0.5% |
セブンカード・プラス | 0.5% |
リクルートカードとnanacoの組み合わせで、「1.2%+1P/1L」が貰えることになりますね。ガソリンの値段にもよりますが、2%近い還元率です。
ただしnanacoを利用しても現金会員価格にはならず、通常価格になります。
ガソリンスタンドで使えるポイントも確認しておこう
楽天スーパーポイント | Tポイント | Pontaポイント | WAONポイント | |
ENEOS | – | ○ | – | – |
出光 | ○ | – | – | – |
コスモ石油 | ○ | – | – | ○ |
昭和シェル | – | – | ○ | – |
(一部対象外の店舗があります)
Tポイントを沢山持っている人はENEOSがよさそうですね。楽天スーパーポイントを沢山持っている人は出光かコスモ石油で使えます。
ガソリンスタンドで使える年会費無料のお得なクレジットカードまとめ
節約をしたい場合、年会費がかかるクレジットカードは利用したくないですよね。ここでは年会費のかからないクレジットカードでガソリン給油にお得なクレジットカードを紹介します。
ガソリンスタンドが出しているクレジットカード
使える場所 | ガソリン | 軽油 | 灯油 | |
エネオスカードS | エネオス | 2円/L | 2円/L | 1円/L |
出光カードまいどプラス | 出光 | 2円/L | 2円/L | 1円/L |
コスモ・ザ・カード・オーパス | コスモ石油 | 会員価格 | 会員価格 | 会員価格 |
エネオスカードSに関しては2年目から年会費(1250円)がかかるのですが、1年間に1回でも利用していれば翌年の年会費は無料になります。ですので使っていればずっと無料という事ですね。その他の2つは普通に年会費無料です。
エネオスカードSの場合、通常価格から2円安くなるので、月1回50Lの給油をする家庭で年間1200円の節約ができますね。
さらにヘビーユーザーであれば、エネオスカードCという選択肢もあります。年会費は2年目から1250円かかりますが、以下のような大幅割引を受けられます。(月の利用額はエネオスでの給油と買い物で利用した金額の合計)
月の利用額 | |
1万円未満 | ガソリン1円/L値引き |
1〜2万円 | ガソリン2円/L値引き |
2〜5万円 | ガソリン4円/L値引き |
5〜7万円 | ガソリン5円/L値引き |
7万円以上 | ガソリン7円/L値引き |
通常のクレジットカードならどれがお得?
クレジットカードの種類を増やしたくないという人は楽天カードが良いと思います。
楽天カードは多くの人が持っていると思いますが、非常にメリットの高いクレジットカードです。
楽天カードはENEOSと提携しており、カード利用の1%と加盟店ポイント0.5%で1.5%の還元率になります。通常価格からの還元ですね。
ENEOS以外では、出光・キグナス・コスモ・SOLATOで楽天ポイントカードを提示すればポイントを貯める事ができます。(ポイントの付与率は店舗ごとのルールに従う)
楽天ポイントカードは楽天カードにつけることができるので1枚でどちらでも対応できますね。
ガソリンスタンドで利用できるスマホ決済まとめ
「LINE Pay」「メルペイ」「楽天ペイ」「PayPay」「Origami Pay」「ファミペイ」など沢山のスマホ決済が出ていますが、
ガソリンスタンドで利用できるのは現状でPayPayしかありません。
PayPayもどこで使えるというわけではないので、アプリ内で探す必要があります。
ペイペイのアプリ内にある「近くのお店」ボタンから探すこともできます↑。
検索ボタンから検索することも可能です↑。多分こちらの方が簡単かなと思います。
ガソリンスタンドでPayPayの支払いをする場合、バーコードを読み取ってもらう方法ではなく店舗に置いてあるQRコードを読み取って決済するやり方が主流です。
ENEOSで電子マネー・スマホ決済・クレカを使うなら結局どれが良い?
エネオスのシェア率が45%を超えているのでエネオスで考えてみます。
ヘビーユーザーであればエネオスカードCがお得です。1Lあたり最大7円も値引きされるのでこれにかなうものはありません。
ただそこまで利用しない人も多いでしょう。通常程度の利用の場合、どれが安いのかを比較してみました。
50Lを入れた場合の値引き額(還元額)
ガソリン価格 | エネオスカードS | nanaco | 楽天カード | PayPay |
100円 | 100円 | 110円分 | 75円分 | 150円分 |
110円 | 100円 | 116円分 | 82円分 | 165円分 |
120円 | 100円 | 122円分 | 90円分 | 180円分 |
130円 | 100円 | 128円分 | 97円分 | 195円分 |
140円 | 100円 | 134円分 | 105円分 | 210円分 |
150円 | 100円 | 140円分 | 112円分 | 225円分 |
(PayPayは通常のクレカを使用した場合還元率が0.5%になるので要注意。PayPay残高、Yahooマネー、Yahoo!JAPANカードを利用した場合に3%還元。)
(nanacoはリクルートカードの組み合わせで計算。リクルートカードの還元は1.2%、nanacoの還元は1円/1L。)
オトクなのはPayPay、そして「nanaco+リクルートカード」
こうしてみるとPayPayが一番還元率が高いですね。でもPayPayが利用できるガソリンスタンドはそんなに多くありません。増えてきたら重要な選択肢になりますね。
次が「nanaco+リクルートカード」の組み合わせです。初めの設定は面倒ですが、一度やっておけば後は簡単です。nanacoを使えるENEOSは増えてきているので、選択肢に入れておくとよいですね。
しかも「nanaco+リクルートカード」は公共料金の支払いなどにも大きな威力を発揮します。やっておいて損はないと思いますよ。
その次がガソリンの値段によって違いますが、エネオスカードSか楽天カードです。
Tポイントカードを持っていればT会員価格になる場合も
Tポイントカードを持っている人は多いと思いますが、ENEOSでTポイントカードを提示すればT会員価格で給油できる場合があります。
全てのエネオスでT会員価格になるわけではないので注意は必要ですが、使える可能性はあるので頭に入れておくと良いですね。
まとめ
通常よく行くガソリンスタンドでは現金会員になっておくのが良いです。それが一番安いですからね。現金会員があるガソリンスタンドなら、スタッフに言えば会員カードを発行してもらえます。
ただしその場合、現金会員価格になるのはそのガソリンスタンド限定です。ENEOSなどの特定ブランド限定などではなく、その場所のガソリンスタンド1か所だけという意味です。
ですので色々な場所で給油するなら、ここで紹介した電子マネー・スマホ決済・クレカをりようして節約してみてください。